有事の『金』
昔から『金』は有事の際の『金』と言われています。戦争や政変と言った不安定な局面の際に威力を発揮しやすい特質をもっているからです。株式や債券の場合、企業や国家が破綻すればただの紙くずとなりますが、金の場合であれば実物の価値として、どんな状況であって、価値を失う事はないのが特徴になります。
リーマンショック以降の金融危機による株価の暴落を受けて多くのリスクマネーが金に流れ込んだ事により、金相場は08年10月時点で1オンス（金の単位）700ドルであったものが、09年2月には1オンス1000ドルを越えるまでに上昇しました。
ドルと金（gold）の関連性
金相場に大きな影響を与えるのがドル相場になります。1971年のドルショック以前には、金本位制のもとでドルと金の固定比率で交換されていましたが、現在は金も他の外貨と同じ様に、ドルとの相場が変動相場制度に基づいて行われています。
一般的には米ドルがユーロや他の通貨に対して高値で推移している際には金の価格は下落する傾向があります。しかし逆に米ドルの価値が他の通貨と比較して安値傾向にある場合には、金の価格は上昇する傾向があります。つまりは『ドル安＝金高』『ドル高＝金安』という図式が成り立つ事になります。この図式が成り立っている背景としては、ドルも金と同じ様に安全資産の一つとして認識されている事が原因となります。その為、ドルが強くなると思われれば、金からドルへと資金が集まり、ドルに不安が生じた場合には安全資産としてドルから金へと資金が流れという仕組みになっています。
金CFDの取引をする際には、米ドル相場がどういった流れになっているかを判断するのが、金CFDの売買をする際のポイントの一つとなります。リーマンショックによる金融危機によってアメリカではオバマ大統領が大型の財政出動を予定しており、現在の方向性としては長期的にみてドルの下落が予想されている為、金CFDを考えている場合には、買いから入るのがオススメとなるかもしれません。
金CFD取引の際の注意点
金CFD取引の際には注意しなければならない点があります。それは株価指数CFDや個別銘柄CFDと比較しても、時価総額が低く流動性が低い点になります。流動性が低い事で発生しうるリスクとしては考えられるのが、指値注文が成立しにくい、価格の値動きが荒くなる、成行注文の際には思わぬ値での取引になる。といった点が考えられます。取扱い商品名としては、『ひまわり証券』の場合には「金ETF」、『CMC Markets Japan』では「金先物CFD」として取扱われています。
オススメCFD取引の取扱業者
サクソバンクFX
日本国内では知名度しては、少し物足りない点もあるかもしれませんが、サクソバンクFXは国際的な金融企業となります。元々はシステム面を提供している会社となっていて、FXの分野などでも多数の国内企業に対して、システム面でサポートをしている会社となります。強靭なシステムが売りとなっている会社で約定力に定評があります。ラインナップされている銘柄数も極めて豊富な会社の一つとなっています。DMM.com証券
後発業者でありながら、狭いスプレッドで一気にシェアを獲得したのがDMM.com証券になります。そんなDMM.com証券でも、CFD取引のサービスが提供をされていて、FXと同様に狭いスプレッドが人気となっています。FXオンラインやひまわり証券と比較をすると取り扱っている銘柄数に関しては少なく感じると思いますが、CFD取引の中でも人気の高い取引銘柄となっている、日経平均連動銘柄や、ニューヨークダウに連動している銘柄を取り扱っているので、初心者やこれから投資を始めてみたいと考えている人にとっては、特に不足を感じない商品ラインナップとなっています。アドセンス広告
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